行政書士になるための心得

ここ3年ほどのコロナ禍で行政書士の皆様は相当苦労なされているかと思います。

外国人登録業務を始めたら、新型コロナの影響で外国人が来なくなったとか、相続手続きの仕事をしていたけど、全く依頼されなくなった等、同僚の行政書士さんの話だけでも枚挙に遑がありません。

そんな苦労している行政書士さんを見ている反面、片や、これから登録手続きをして行政書士になられる方もいらっしゃいます。根性論や精神論ではとても太刀打ちできない現状ですので、軌道に乗るまでは相当苦労なされるのかなと心配もしております。

でも、諦めたらいけません。早く皆が幸せになれる日がくることを祈っています。

開業すること、それは・・・

サラリーマンをしている方々の中には、「開業したい」「いつまでもサラリーマンのままはちょっと・・・」「いつかは・・・」と考えている人は少なからずいると思います。私もその1人でした。

開業したいと考えている間は、「開業したい」⇒「まだ早い」⇒「やっぱり開業したい」⇒「でも収入が減るのが不安」⇒「家族のために収入が安定してるほうがいいかも」⇒「でもでも、やっぱり開業したい」・・・の繰り返しで、結局なにかを言い訳にして、時間だけが過ぎていくという状況でした。

行政書士開業

では、開業するとはどういうことでしょう???

たぶん、それは第一歩が踏み出せるかどうか。
行政書士の開業は、勇気を振り絞って、第一歩を踏み出すこと

経験からいうと、その第一歩が今後の人生を左右することには間違いありませんので、精神論だけで「がんばれ」なんてことは言いません。人、モノ、金の周到な準備をして、マーケティングを学んで、本当に「その時」と思ったときが「行政書士への第一歩」を踏み出すときかもしれません。

行政書士になるには・・・?

行政書士として開業するには、日本行政書士会への名簿登録が必要です。それには行政書士試験に合格することや特認などの条件があります。ただ、それはあくまで通過点であり、その後に待っているのは、独立して自分で事務所を運営していくという「決断」です。

行政書士で開業するということは、ほとんどの方々は、今まで在籍していた職場を退職して「自営業」になるということです。
もちろん法人事務所等に就職することも可能ですが、ほとんどの方はご自身で自宅などで事務所を構えることになります。そのとき、どれだけの「決断」があったかが重要になってくると思います。

そして、自営業になるということは「経営者」になるということです。経営者になるということは、サラリーマン時代のように上司が助けてくれるということはありません。ご自身で道を開くしかないのです。

事務所開業後は、営業、集客、申請事務、帳簿管理、広報等、1人5役ぐらいをこなさないといけません。しかも許認可申請が不許可になったとき等の依頼者とのトラブル、未払い報酬の督促等、嫌なこともご自身で全て解決しなければいけません
そして、許認可申請をしてから許可が出るまで、それはもうドキドキと不安の毎日です。

(2017年8月追記)ただ、不思議なことに2~3年業務をすると、一緒に仕事をするパートナーもできて、結構仕事はあるんです。きっと会社の社長さんや自営業の方々と知り合う機会が多いからだと思いますが、結局は人と人との信頼関係ですので、そこら辺をきちんと考えると良い人と巡り会うチャンスがあるかもしれません。

そもそも、なぜ行政書士になりたいのですか?

行政書士になりたい理由はなんですか?
こう質問されて、明確に答えられるでしょうか。
というより、世間では、行政書士って何をするのかさえよく知られていないのが実情です。その上であえて行政書士で生きていこうと考えるのはなぜですか?

なんとなくかっこいいからですか?それとも弁護士や司法書士に比べ試験が簡単と言われているからですか?

でも、大事なことはこれらです。
行政書士になって、あなたがお客様に提供できるサービスは何ですか?
お客様があなたに依頼するメリットは何ですか?
お客様があなたに依頼するどんな良いことがありますか?
まずはここから自問自答してみてください。

でも、あまり厳しいことばかりではなんですから・・・

あまり厳しいことばかり書かいてもどうかと思いますので、ましてや、せっかく新しいスタートを始めようとしている方々に、それを邪魔をするつもりはありません。

マーケティングを学んで開業しましょう。

では、行政書士を開業する良い点を2つ。
1つめの行政書士開業の利点と言えば、美容室とかラーメン屋さんなど、他の業種と比べると設備投資や仕入の必要がないため、開業資金が比較的少なくて済みます

2点目は、前職での経験、出来事は関係ありません。
前職で仕事と育児の両立が大変で、同僚の冷たい視線がつらかった、上司と馬が合わなかった、リストラにあった、毎月の営業ノルマがつらくて辞めた・・・。
理由はそれぞれあると思いますが、行政書士で開業することにそれらの理由は何ら関係ありません。行政書士会に登録申請する際に、転職活動の役員面接とは違い「前職はなぜお辞めになったのですか?」と聞かれることはないと思います。
もちろん、前職の経験を活かして行政書士業務をするという方は、素晴らしい考えです。経験という強みは事務所の売りになりますからね。

まぁ、どちらにしろ、どんな理由であれ新しいスタートを切ればいいのです。行政書士の登録は、必要な要件さえ満たせば、開業できます。もし、前職で嫌なことがあったとしても、そのようなことは忘れてください。そして、これから行政書士を始めようとお考えの方は、ぜひ新たな気持ちで新しいスタートの準備をしてください。

ただし、ここで重要なことが一つ。
行政書士事務所を開業してから、知人や友人からではなく、見知らぬお客様にあなたのサービスを購入してもらうことがいかに難しいか、たぶんその試練がきっとあなたを待っています。

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行政書士の形態、そして集客・・・

行政書士の形態には下の3種類があります。この3種類のうち最も違いが有る点は、ほとんどの方がなるであろう「個人開業行政書士」が、「自営業」ということです。

そして、開業して最初に待っていることは「集客」です。これができないと半年以上無収入という日が続くかもしれません。依頼がない日々が続きます。その時、どのように集客するか想像してみてください。
ホームページを作成しますか?それとも自宅周辺にポスティング?もしくはDMしますか?

個人開業行政書士 個人で開業して業務を行なう行政書士
社員行政書士 行政書士法人の社員として業務に従事する行政書士
使用人行政書士 個人開業行政書士又は行政書士法人の行政書士(登録者)として雇われながら業務に従事する行政書士。行政書士の資格がない補助者とは違います。

開業したら、まずしなければいけないのは「集客」です。物凄く極端過ぎますが「1に集客、2に集客、3、4に人柄、5に実務」ぐらいの考えが必要です。

開業間もないときは、実務の勉強と集客のどちらを先にするか、迷うところです。でも、きっと「集客が先」です。もちろん実務の習得も非常に大切で欠かせませんが、まずは集客です。

実務は開業時に事務所訪問した先輩行政書士に報酬の半分を差し上げて教えてもらうなり、書籍で学習したり、役所に聞けばなんとかなります。依頼があった時の絶対完遂しようというパワーって結構凄いですからね。だからこそ実務はなんとかなるんですが、集客のことは先輩行政書士もなかなか教えてくれません。だって、皆さん集客で苦労してるんですから。

ですので、開業したら日々、ご自身で試行錯誤しながら「集客」しましょう。依頼がこなければせっかく習得した実務のノウハウも使う機会がありません。そして、もし集客の結果として、興味のない業務の依頼がきたら、仲良しの行政書士の方にじゃんじゃん差し上げましょう。
これを繰り返せば、きっとwin-winの関係になって後からいいことがあるかもしれません。

補足ですが、開業当初の頃はどうしても同業者さんとか他士業さんから仕事を貰おう貰おうと考えがちですが、一方的に仕事を貰おうと考えても誰もくれません。そうではなく、まずは自分からあげないとwin-winの関係は始まらないのです。普通の人なら仕事を貰ったら、「次はお返ししよう」って考えますからね。それを繰り返すうちに仲良くなって信頼できる仕事のパートナーになったりします。

雇われるメリット・デメリット

新人行政書士さんの多くは、既存の行政書士事務所に雇ってもらうべく、求人等を探しまくる人がいらっしゃいますが、さて、最初のうちは雇われるのが良いのか、それともいきなり独立開業するのが良いのか迷いますよね。

開業の悩みは行政書士への第一歩へ。

雇われるメリットは、教えてくれる先輩がいて、そして何より一番不安が大きい実務が経験できることでしょうか。
業務としては、最初は無料相談の経験から始まり、手続きに必要な証明書などを役所に取りに行くとか、提出書類を役所に持っていくとか、あとは、先輩行政書士のお話がいつでも聞けるので業界内のことがいろいろ分かってきますよね。
きっと皆さんが想像しているとおりメリットはたくさんあると思います。では、デメリットはというと・・・

ずっとそこの事務所でお世話になるのならいいのですが、遅かれ早かれいずれは完全に個人事務所として独立する日がきます。その時、「集客できていない」ことに気づくのです。
雇われていると事務所の集客はしなくてもよく、もっぱら手続き業務なりますからね。
その結果、個人事務所で独立すると無料相談どころか電話さえ一本もなりません。
なぜなら、誰もあなたの事務所なんて知らないし、興味もないし、独立したなんて全く他の人には関係がないからです。独立して電話が一度もならないと「ん?自分ってこの世界に存在してるの???」という心境になる可能性があるのです。

きっと、その時に思います。
行政書士のほとんどの方は個人事務所で開業します。それをあえて既存の事務所に正社員なりアルバイトで雇われるのは、正直、かなり時間がもったいない気がします。弁護士さんと違い、登録すれば即独立出来るのに、雇われたために自分の事務所の宣伝が出来きなくて、のちのち苦労します。

開業当初は実務に不安があるため、つい既存の事務所に就職したくなりますが、書類の書き方などはインターネット上にマニュアルがありますし、不明な点は役所に聞けば親切に教えてくれます。また、同業の先輩などに教えてもらうことや、実務を教えてくれる業者さんもあります。

また、行政書士の求人が少ないという状況に不満を漏らす方もいらっしゃいますが、それを「なんだ求人すらないのか、やっぱり行政書士は儲からないからダメだ」とは考えずに、背水の陣で個人で開業して一日でもはやく集客をした方が得策だと思います。

行政書士は、独立や事業を始める前に「最初の2年間はどこかで実務経験を積む必要がある」などの制限がありません。どちらかというと強制的に個人事務所を開業せざるを得ない状況になります。
でも、それって実は、「ものすごく恵まれている」気がします。なぜなら、自分の事務所の集客もできるし、実務も自分のペースで覚えられます。その上、ご自身で事務所の経営方針等も決められるのです。

せっかく独立できるチャンスを得たのですから、行政書士の求人を探しまくり、わざわざ雇われ行政書士になるより、ご自身で事務所を経営するほうが絶対におススメです。

開業当初は1,000円の売り上げすら・・・

稼ぐの大変だ!!

行政書士として開業したばかりのとき、初めて実感したことは、「1,000円の売上を稼ぐことがどれほど難しいことか」だったような気がします。

駅前にお店を構えて商品(物)を売っているというなら、もしかしたら1,000円の売り上げを稼ぐことが非常に困難ということはないのかもしれませんが、行政書士の場合、物を売っているわけではありませんので、事務所に人が頻繁にやってくるわけでもありません。当然、開業したばかりだと依頼してくれるお客様はいません。

もちろん、依頼の電話もなりません。来るのは「ホームページを作りませんか」とか「SEO対策しませんか」、新人行政書士をターゲットにした「取材させてください」などの営業電話ばかりです。よっぽど時給1,000円のアルバイトの方が稼ぎがいいかもしれません。

開業する前に「誰からお金を頂く?」、「どんなサービスが提供できる?」、「自分の事務所に依頼したらお客様にどんなメリットがある?」、「自分の事務所でサービスが完了したらお客様はどんな気持ちになる?」などを想像してみてください。
これらが想像できなければ、「開業したけど売り上げが上がらない日々」がやってくるかもしれません。実はこれ、マーケティングの入口なんですけどね。

開業するならマーケティングの習得は欠かせません。

突然ですが、あなたに大切なご質問です。これから行政書士で生きていきたいというあなたのサービス等について考えてみてください。

  • 5年後、どんな経営者になっていたいですか?
  • あなたのサービスの「強み」と「弱み」は何ですか?思いつくだけ考えてみてください。
  • あなたのサービスは誰に対して売りますか?
  • お客様に「自信を持って提供できる」というあなたのサービスを教えてください。
  • お客様へ提供するあなたのサービスは、どんな売る仕組みで販売しますか?
  • お客様が熟練の行政書士ではなく、開業したばかりのあなたに依頼をしなければいけない理由は何ですか?

いかがでしょうか、直ぐに答えられましたか?簡単に答えられそうで、実は凄く奥が深く難しい課題です。

これから開業してお金を稼ぐためには、他者との違いを明確にして、あなただけのサービスでお客様があなたに依頼するとこんなにメリットがあったと実感してもらわなければなりません。そうでなければ、開業したばかりのあなたにではなく熟練行政書士に依頼した方がよほど安心できます。

お客様は依頼するときは「この行政書士さんで大丈夫?」と不安で不安で仕方がないのです。その不安を少しでも取り除いて、あなたのことを信頼してもらい、あなたに依頼してもらわなければなりません。そうしなければお問い合わせさえ来ることなく経営が息詰まるのです。
そうならないためにも、だからこそマーケティングが大切なのです。「お金がない」とか「面倒くさい」とか言わずにマーケティング、本当に習得したほうがいいですよ。

ホームページや名刺に顔写真を載せられますか?

集客の手段として、ホームページやブログ、チラシが思い浮かぶと思います。

では、そのホームページやブログ、チラシにあなたの顔を載せられますか?ホームページは誰が見ているかわかりませんし、顔を掲載したチラシを市内の全然知らないお宅に3千枚、4千枚・・・と配布するのです。想像しただけで恥ずかしいというか恐ろしい・・・。

残念ながら私はそれを1年近くできませんでした。最近、仕事のパートナーに名刺には必ず顔を載せるようにと指導されましたので、しぶしぶ載せることにしました。

あなたは、いかがでしょうか?
ホームページ、ブログ、チラシそして名刺に顔写真は載せられますか?今後、個人事業の経営者になるためには、あなた自身が「商品」となります。そのため顔写真の掲載は必須と思ってください。

もう一度いいます。「顔写真、掲載できますか?

開業したら、あなたは経営者

経営者について

よく行政書士の試験は、弁護士や税理士、司法書士に比べて簡単だと馬鹿にされることがあります。でも、これについては別に異論を唱えるつもりはありません。簡単でも難しくてもそれは本人の努力次第です。

簡単だとか難しいだとかが問題ではなく、大切なのは、行政書士としてご自身で開業した場合、弁護士や税理士、司法書士の方々と同じように、あなたも事務所の経営をしていくのです。別に弁護士や税理士だけでなく、会社の社長さん、ご近所さんの自営業者の方々と同じです。
そう、あなたは『経営者』なのです。

行政書士の資格は、経営していくための手段に過ぎません。
ですので、「弁護士になったらもっと稼げるのに」とか「司法書士は登記ができるから行政書士よりも稼ぎがいい」なんて言っても意味がありません。それなら最初から弁護士や司法書士を目指すべきです。
行政書士で稼げないなら、たとえ弁護士、税理士、司法書士の資格をとっても結果は見えています。きっと、そう思います。

集客を実践しない「実践しない人の特徴」は非常に分かり易いです。「○○だからできない!!」と言い訳ばかりして何もしない人。食える行政書士になりたいなら、つべこべ言わずに「集客」を実践しましょう。

「行政書士を開業したいけど、でもお金がない」というご質問が多いです。お金がなくて今後の事務所維持費や生活費が心配で開業できないなら、まずはお金を貯めてから開業したほうが良いです。そうではなく、集客できるか心配とか、実務がわからなくて不安だから開業しようか迷っている方は、開業せずに後悔するぐらいなら、開業するのも良いかもしれません。幸い、行政書士は開業する元手は少なくて済みます。ただし、そうは言っても1年間はなんら不自由なく生活できるくらいの預貯金はしっかり準備しましょう。お金を貯めて、生活費も事務所の宣伝費も確保して、マーケティングを学んでから開業すると精神的にも安定します。

「開業してどうですか?」というご質問を頂きました。
1日の時間が短すぎます。まぁ、自分の場合は育児でかなりの時間を費やしているため、時間が全然足りません。
あと、繰り返しますが、もしもやらずに後悔するぐらいなら開業するのも良いかと思います。あれこれ自分で決められるのは自営業ならではの特権ですから、やりたいことがあるけど会社員のままではできないという人は、強い信念を持って万全の準備をしたのち、ぜひ開業してください。

「行政書士ってみんなバカとか、みんな食えてないって聞きました」とのご質問。
すいません、そのみんなって誰のことかわかりませんのでなんとも言えません。全国に行政書士さんは4万人いらっしゃいます。バカだとか食えてないって特に調べたことがないのでよく知りませんが、私の知る行政書士さんは皆、行政書士の業務に誇りをもってやっています。ですので、他人が食えているとか食えていないとか、もしそんなことを気にしているなら、自分自身が食えるようになれば良いのです。

行政書士は食えない?

よくインターネット上の質問サイトや掲示板などで「行政書士は食えない」と書いてあるのを見かけますが、行政書士で収入を得ている人は相当数います。廃業した人ももちろんいるでしょう。それは人それぞれ。
「行政書士だから食えない」ということではないような気がします。

たぶん、重要なのは3つ。1つめは「あなたの考え方次第」ということです。あなたが「行政書士は食えない」と思えば何も実践しなくなるため食えないでしょうし、食えると思えば色々実践するためそのうち食えるようになるでしょう。

そして2つめに「マーケティング」次第です。シンプルに言えば、「見込み客を集めて依頼をしてもらう」これしかないのです。見込み客をどうやって集めて、その後どうやって信頼してもらい依頼してもらうか、それを考え実践してみてください。

実践あるのみ

最後に3つめとして、依頼者は行政書士の資格だけで依頼してくるわけではありません。あなたの「人柄」で依頼をしてきます。ですから「行政書士だから食えない」ということではありません。

しかし、開業間もない時期は、あなたの人柄が世間に知られるまでに時間がかかるため、すぐに依頼がこないのは仕方がありません。

世間に認知されるまで、あなたがどんなに人に優しくても、知的で笑顔が素敵でも、依頼が来ないのは当然のことなのです。これは開業すれば誰もが通る道です。
そこでやはり2つめのマーケティングが重要になります。

残念ながら、どうしても「あなたという行政書士」がみなさんに認知されるまで多少の時間はかかりますので最初はきっと苦労します。ですから早いうちに事務所のホームページを公開し、Yahoo!やGoogleのリスティング広告で宣伝しましょうね。たぶん、これが一番の近道です。

そうそう、それで「行政書士は食えない」って言っているだけの人はたぶん行政書士では食えません。「食える」「食えない」の結果だけを気にしている人はきっと開業しない方が良いかなって思われます。
「やっぱり行政書士なんて食えねぇーよ」って評論しているだけのほうが楽ですから。
「行政書士は食えない」、「行政書士は廃業の確率が高い」と開業する前からお考えの方は、その意識、考えが開業する前から既に「廃業」へ向かっている可能性があります。

どうやったら食える」とか「どんな集客をすれば良いか」と一歩踏み込んで考えた方は、マーケティングを学んで、ぜひ開業しましょう。時間はかかりますが、きっとわくわくする日がくるかもしれません。

行政書士の収入はどれくらい?

「行政書士の収入ってどれくらいですか?」と質問してくる方がいますが、収入は人それぞれです。開業1年目は「収入0円」という方もいらっしゃるかもしれません。
これを聞いて「あー、やっぱり」とか「よかった、自分だけじゃないんだ。ちょっとほっとした」と思うのはあまりよくありません。
本当に毎日食うのも困るとなれば別に行政書士で稼ぐことに拘る必要もありませんので、必然的にアルバイトをするでしょうから、余程のことがなければ食べることもできない状態にはならないかと思います。

稼ぐのって大変。

たまに、他人の少ない収入を聞いてほっとしている方がいらっしゃるみたいですが、収入が少なくても今のところ大丈夫という方は、退職金や預貯金、配偶者の所得があったりとそれなりの理由があります。
ですので、他人の収入なんて気にしてはいけません。

大切なのは、他人の少ない収入を聞いて「ほっとする」ことではなく、あなたが「ご自身の生活費と事業費に必要な額を稼ぐ」ということです。あなたは生活費と事業費で月にどれくらい必要ですか?

行政書士は収入が不安定だから副業すべき?

行政書士の副業はお勧めしません。

「開業当初はお金がかかるからコンビニなどでアルバイトをして兼業した方がいいよ」とアドバイスしてくれたのは、開業時に事務所訪問をさせてもらった支部の大先輩の方です。
大先輩の言うことですので、話に重みがあり、間違いなくその通りだと思います。

でも私としてはお勧めしていません。居候行政書士ならまだしも、これでは開業した意味がないし、一度この形態にはまると、きっとずっとずっとアルバイトをしないと今の生活が成り立つことはないでしょう。

私が思うに、開業してすぐに資金がなくなりアルバイトをしなければいけないと分かっているなら、開業前にお金を貯めることをお勧めします。開業後は広告費がかかりますから。

このアドバイスは尊敬する大先輩のお話でしたので掲載してみました。

保険勧誘員の養成DMが来たけど、申し込むべき?

行政書士に登録すると日本行政書士会連合会の名簿を利用した「保険勧誘員になりませんか?」という保険会社からのDMが届きます。

たしか「数週間かけて無料で育成します」という意味の文言が載っていたような気がします。
最初は興味本位で開業当初は行政書士の仕事も暇だろうから説明でも聞きに行こうかとも一瞬考えたこともありましたが、私の周りの保険外交員をみて『絶対無理』と思い申し込みはしませんでした。中には、申し込みはしていないみたいですが、これを機会にフィナンシャルプランナーの資格をとって行政書士の業務と合わせて相談員をしている人もいます。

行政書士の副業として考え、特に営業が好きな人は、育成中にプレゼンもあるというので申し込みをして腕を磨くのも良いかもしれません。ただ営業の苦手な方は正直やめた方がよろしいかと。本当にその仕事がしたかったのか今一度考えましょう。きっと営業ノルマもあるかもしれませんし。

行政書士を開業する多くの方々は不安で一杯?

今、見ていただいているこのホームページですが、Googleアナリティクスで、GoogleやYahooの検索からどのようなキーワードでこのホームページにたどり着いたかを調べてみると、主に次のようになりました。いくつか抜粋してみます。

行政書士 アルバイト/行政書士 求人/行政書士 dm/行政書士事務所 求人/開業当初 無収入/行政書士 hp 求人/行政書士 アルバイト 生活/行政書士 バイト 自宅/行政書士 開業 決断/行政書士 開業 自宅/行政書士 求人 東京/行政書士 最初の仕事/行政書士 収入/行政書士 就職 必要/行政書士 食えない 廃業/行政書士 食える/行政書士事務所廃業/行政書士事務所法人 求人/行政書士自宅開業/行政書士自宅事務所/行政書士食えない/行政書士法人 開業/使用人行政書士/副業行政書士事務所開業

行政書士事務所で経験を積みたいためでしょうか、「バイト、求人」に類するキーワードが多いような気がします。そして予想はしていましたが「開業、食えない、廃業」が目を引きます。中には、「行政書士 食える」という前向き???(ん?逆の意味?)なキーワードで検索してくれた方もいらっしゃいます。

これを見るだけでも、開業を目指す方々がいかに不安を抱いているかが伺えます。私が思うに、このサイトに「行政書士 食えない」のキーワードでいらした方は、開業の決断ができるまで待つか、少し時間をおいて考えたほうが良いかもしれません。その間にマーケティングを学ぶのも良い機会かもしれません。

そうは言っても突き進むことも必要な時もあります。

どうしても行政書士の開業の話になると厳しい現状ばかりの話になってしまいがちですが、そうは言っても実際に行政書士を業として立派に生活している人はたくさんいるわけで、では、どのようにと???

残念ながら、私は営業が苦手だし、テレアポをする度胸もないし、DMは絶対にしませんし、先輩行政書士に「仕事くれくれ光線」を出すのもちょっと・・・。ということで参考になるようなことは書けていません。

私の場合、ホームページを自分で作成することしか思い浮かびませんでしたので、それ以外は信頼できるマーケティングのコンサルの方と二人三脚で集客を実施することにしました。今ではその方とはパートナーを組んで一緒に仕事をしていますので、人の縁とは不思議なものです。Win-Winの信頼できる仕事のパートナーって本当に大切です。

集客について

きっと誰もがそうですが、集客は試行錯誤しながらやっていくしかないのかもしれません。営業やテレアポが苦手な人がいれば、逆に営業が大好き、実は人と話すのが得意だったという人もいます。ですので、やってみなければわかりません。

ただし、「なんだ、そんなことぐらいわかってるよ。全然参考になってないし。直ぐに儲かる、楽して儲かる画期的な集客方法を知りたいんだよ!!」とあきらめムードになってしまうのもどうかと思います。この程度で「あー、やっぱり無理」と思った方は、当然開業しない方がいいかもしれません。
「開業しない」、それも正しい判断です。

でも、一度でもご自身で「やってみたい!!」と思ったことを多少の困難であきらめてしまうのは少々もったいない気もします。1度しかないあなたの人生です。誰のためでもない、あなた自身のために時にはチャレンジも必要な時もあるかと思います。私の話を「言われなくてもわかってるよ」と無視するぐらいに「自分の力を試そう」とお考えの方、ご自身をどこまでも信じられる方はこのまま突き進むのも良いかもしれません。ちなみに私の場合は、自営業になって本当に良かったと心から感じています。

もちろん、家族のことが心配とかお金に不安があるなど、人それぞれに「決断できない」理由はあります。
急ぐ必要はありません。「決断」はいつでもできます。「その日」がやってくるまで落ち着いて考えましょう。