2019-01-17

50歳代で開業しようか迷っている方に

かなり前のお悩み相談で、別の企業に転職活動しようか、学生の頃に取得した行政書士の資格で開業しようか悩んでいる50歳代の方へ返信した際の私の個人的な感想。この先の3月に退職して開業しようか迷っている方も多いと思いますので、書き留めておきます。

「50歳を過ぎてるけど行政書士で開業しようか迷っている」

この一行だけみると、ご自身の可能性を信じて新しい世界に飛び込もうとしている、なんと尊敬に値する人かと思うのですが、ご本人としては、もし失敗したら再就職も難しいだろうからと開業を迷っており、進むも地獄退くも地獄じゃないけど、かなり切羽詰まっています。

私なんかが思うに、それだけ悩んだのなら、さっさと開業すると決めて、少しでも失敗しないようにマーケティングを学び、ホームページに顔写真を掲載して、先輩同業者から推薦の声をもらって、熟練行政書士さんの細く長く続けるコツを見て覚えて、お客様となるターゲットの会社にDMを送って、あとはお客様に有益な情報をブログで発信し続ければ?と思うのですが、当のご本人は、悩みが大きいようで。

結局「マーケティングは難しそうだし、ホームページに顔はねぇ、推薦の声なんてもらえそうにないし、長く続けるコツだって誰に教わればいいのか、DMも苦情がきそうだからちょっと。ブログなんてパソコンに詳しくないし」って感じです。これらについては、別の企業に転職して会社の一員になれば、特にやらなくても良いことですからね。そりゃ、悩みますよね。

でも、別にいいんですよ。どんな選択をしようが、それは間違いなくあなたの貴重な人生ですから。それに、これから起業する多くの同年代の方々にも同じような気持ちの人が少なからずいらっしゃって、別に行政書士事務所を開業することだけが選択肢ではないし、他の会社に転職できれば生きていけますからね。

ただ、かわいそうなのは、大学を卒業して、今まで会社に人生を捧げるように頑張ってきたのに、50歳を過ぎたら急にやれ賃金が高いだの、労働生産性が低いだの、役職人数が溢れているだので、雇用調整や希望退職募集、そしてリストラですからね。

家族を犠牲にしながら、休むこともなく会社に人生を捧げ、一生懸命頑張ってきた分、余計に気持ちが納得がいかないのは理解できるし、その気持ちも大いにわかります。理不尽ですよね。そして、やもを得ず新しい世界に飛び込む。

でもね、賃金が高いだの生産性だの、あれこれ理由をつけて自分から辞めるように追い出すような会社は、さっさと忘れて、次への扉を開いたほうが懸命です。そのほうが心にも身体にもいいですし。今回は絶好のチャンスじゃないですか。

とは言っても、残念ながらご自身で認識しているのかしていないのか分かりませんが、どうしてもプライドが邪魔をしているみたいです。

これをしたほうがいい、あれをしたほうがいいと伝えても、行き着く先は、月収が今までと同じぐらいないと困るとか、年収がいくらほしいとか。転職して、その企業で前職と同じだけの給料がもらえればいいんですけど、それも難しいですしね。

結局のところ今までやってきたことのプライドから中々抜け出せず、初めての個人としてのチャンスと挑戦に自ら高い壁を作ってしまう。なんだかもったいないです。

前の会社で作り上げたプライドも大切でしょうが、もし開業したら、あなたの名刺に、その会社の名前を「元○○○会社勤務」なんて書くことはできません。というより、元○○なんて要りませんので、これからはあなた自身が商品となるのです。そう、あなたの素敵な人柄で勝負するのです。

そして、もう後がないと真剣に思うなら、いろいろ試したほうがいいですよ。ホームページに顔写真を掲載することをこれでもかって躊躇していますが、別に個人の顔写真を掲載したぐらいで、話題にもならないし、「気持ち悪い」とか「見たくない」なんて苦情なんてこないし、それに苦情ぐらい平気ですよ。

逆に苦情がくるってことは、あなたに少なからず関心を持ってくれてるってことです。苦情を言ってくれた方が、その後にお客様になってくれたなんてこともありますからね。苦情って結構ありがたいものですよ。

まぁ、50歳だろうが60歳だろうが、30歳だろうが、開業してお金を稼ぐには、それなりに時間とお金はかかります。サラリーマンと違い、収入が不安定な分、心が安定することもないかもしれません。

でも、フリーだとサラリーマンと違い、時間は自由に使えるし、自分であれこれ決定できるし、毎日楽しみだし、お仕事は楽しいし、信頼できる仕事のパートナーもできるし、通勤時間はないし、育児もできるし、家事もできる。私の場合はデメリットなんてほとんどなく、メリットをあげれば数えきれません。

何歳であっても、開業して上手くいくかどうかは、ご本人の取り組み次第ですが、今までのプライドを刷新して、思い切ってゼロから始めてみるのはいかがですか?

起業したくても色々事情があり、サラリーマンで悶々としている人も多いはずです。その中で、行政書士の資格で、実際に起業できると思えば十分恵まれてますよ。本当、あれこれ悩むあなたのことを尊敬してます。


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