ダブルライセンスなら売り上げが倍増?
行政書士の資格で開業すると、不思議と他の資格もあるといいかな?なんて思ったりします。
「会社設立手続きをしたいけど登記手続きが必要だから司法書士資格、社会保険の手続きも必要だから社労士資格、コンサルをやりたいから中小企業診断士がほしい!!」なんて感じです。
しかも友人、知人の行政書士さんらが社労士資格をもっていようものなら、羨ましい、自分も取りたい、ほしい!!って衝動に駆られるんですよね。
まぁ、お気持ちはわかります。行政書士資格だけで開業して、他士業のような明確な独占業務がなくて、他士業の残りの仕事をするような気持ちじゃ、嫌ですからね。
でも、ダブルライセンスってどうなんでしょう?
ダブルライセンスを持っている友人、知人の行政書士さんは、それらの資格を上手く活用できているのでしょうか?売り上げが倍増しているのでしょうか?
それとも、もしかして「行政書士だけでは食えないから他の資格も」なんて考えではないですか?
もしそうであれば、どんなに優れた資格を複数もっていても、上手く活用することは難しいかと思います。逆に行政書士だけで十分仕事がある人は、司法書士や社労士の資格を取れば更に忙しくなること間違いありません。
その違い、もうお分かりですよね。
行政書士の資格は十分にビジネスに優れた資格です。でも、その資格で独占業務がないからとか、仕事がないからと他の資格を取得したとしても、もともと売る仕組みがないため、優れた資格が2つあろうが、3つあろうが現状と変わらないのです。
もしかしたら現状と変わらないどころか、それぞれの資格で会費を納めるため更に窮するかもしれません。
では、どうするかというと、それは専門家になることです。そう、スペシャリストになるのです。
行政書士の資格が一つあれば、行政書士業務の中で得意分野を選び、深く深く知識を蓄え、他の行政書士さんよりも詳しくなり、沢山依頼を受けるのです。
そうすれば、○○業務なら○○さんへという流れになり、税理士さんなどからの紹介もあると思います。
依頼がない人ほど、あれもこれもしたがります。もともと売る仕組みもなければ、見込み客もいない、最悪、売るお客様、ターゲットさえ決まっていないことが往々にあります。
もしそうであれば、今からマーケティングを習得して、深く扱う業務とサービスを売るお客様のターゲットを決めてください。他の資格を取ることは、ある程度依頼が増えてからでも遅くはありません。
ダブルライセンス、聞こえはいいですけど、例えば行政書士と社労士だと実際に一人の人が扱うには、知識を深堀するだけでも大変だし、集客に掛かる時間も多くなりませんか?
登記手続きが必要なら司法書士さんにお任せして、社会保険手続きが必要なら社労士さんにお任せしたほうが、長い目で見たら得することが多いです。
でも、どうしても他の資格を取りたいなら、得た知識も直ぐに役に立ち、比較的短時間でとれる簿記が良いかもしれません。
あなたは、資格自体がほしいのか?それともお金を稼ぎたいのか?どちらでしょうか?
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