2019-03-19

業務を手広くやりたいと考えている人へ

開業する人の中には、きっと「開業したら建設業許可や産廃の許認可とか相続・遺言、成年後見などの民事も、その他に契約書の作成、車庫証明とか色々やってみたい」と思っている人は少なからずいらっしゃると思います。

ご自身であれもこれもやってみたいと思ったら、一度やってみるのは悪いことではありません。結局やってみないと結果なんて分かりませんからね。

そして、1年後に○○になっていたい、3年後は・・・、5年後は・・・と目標を定めて、コツコツ目標達成の為に実践してみてください。

でも、一つ大切なことを。

私が今まで知り合った行政書士さんで、当初からあれもこれもやってみたいと考えて成功した人は知りません。

もちろん、○○の専門家として業務を1つか2つに絞ってしまい、失敗したら困るということで、当初は自分に合う業務を見定めるために色々な業務をするのは必要なことです。

ただ、残念ながら、そのような選択をして軌道に乗っている行政書士さんは、私は知らないのです。

まぁ、私の世界が非常に狭いだけかもしれませんが、概ね、稼いでいるという印象のある行政書士さんは、当初から○○業務に絞って、知識を深掘りして「○○専門の行政書士」で売っています。その代表例が、建設業許可専門とかビザ専門の某法人さんらでしょうか。

当然、私のところに就労ビザのことで質問がきたら、就労ビザ専門の行政書士さんに繋げます。建設業許可の質問がきてもそうです。間違っても絶対に「なんでもやります」という何でも屋さんの行政書士さんには繋げません。

では、なぜ業務を絞るとなぜ良いかというと

  1. 実務の習得の時間が節約できる。あれもこれも業務を広げると、覚えなければいけない量も比例して多くなり時間も掛かります。でも、業務を絞ると、その業務だけなので、習得する時間が節約できます。
  2. セミナーなどの費用が節約できる。業務を広げるということは、色々なセミナーにも出たり、色々な書籍を買うことになりますので、当然お金も掛かります。でも、業務を絞れば、その業務だけのセミナーや書籍で済みますので、お金が節約できます。
  3. 知識の深堀ができる。業務を広げると、知識の習得が広く浅くになりがちですが、業務を絞れば、知識の深堀ができ、専門として扱えます。
  4. ○○の専門家として認識され紹介が増えるかも。あれもこれも手を広げると、一体何屋さんかもわかりません。今時、たくさんの業務を掲げて依頼が来るほど甘くはありません。逆に、○○の専門家として地域密着を掲げれば、税理士さんなどから「○○の業務は○○行政書士さんに」と紹介が増える可能性があります。
  5. ホームページで検索上位になりやすい。ホームページに色々な業務を掲載すると、お客様のターゲットさえ絞れません。でも、業務を絞れば、お客様のターゲットも絞れ、キーワードが明確になり、SEO対策がしやすいのです。そのため、検索上位にいきやすいのです。
  6. リスティング広告の文言が考えやすい。グーグルやヤフーのリスティング広告を出す際に、定められた文字数で広告を考えなければいけません。当然、たくさんの業務名なんて掲載できませんので、代表的な業務名となります。その場合、やはり業務を絞っておくと広告の文章も書きやすいのです。また、キーワードの設定もしやすく、広告費も見積もりしやすくなります。

直ぐに思い浮かぶメリットをいくつか書きました。反対に手広く業務をする場合のメリットってササッとは思い浮かびません。もしかしたら高齢者率の高い地域で重宝されるかもしれませんね。

とはいっても、やはり建設業許可の依頼をしたくて、建設業許可専門行政書士さんの名刺と色々な業務を掲げている行政書士さんの名刺があったら、私なら迷わず建設業許可専門の行政書士さんを選びます。当然ですよね。専門の人のほうが安心して依頼できますから。

開業する前の方々にとっては、不思議とたくさんの業務を掲げたほうが依頼もたくさん来そうなイメージがあると思いますが、現実は逆ですよ。あれもこれも業務を掲げたところで、せいぜい無料相談ぐらいしかきません。

ただ、どんな業務を専門にしたら良いかわからないと悩んでいる場合には、とりあえず色々試してみるのは良いと思います。一番最初に来た業務を今後の専門業務にするような神頼みではだめですからね。

こうやって書いていると、いつも思いますが、独立開業するのに、これからやる業務が決まっていないのは、行政書士ならではのような気がします。

通常、起業、独立開業する場合は、コーヒーショップを開きたいとか、○○の仕事をする、○○なら儲かりそうということで、きちんと取り扱い業務を決めてから開業するものでしょうが、行政書士さんだけは、そうではなさそうです。

最初に行政書士の資格取得ありきで、開業してから「さて、どんな業務をしようか?」と悩みますからね。独特と言えば独特です。


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