食えない行政書士にならないために。これから開業するあなた、開業準備はできてますか?
2019-01-27

えっ?「行政書士の資格は主婦にも人気」

タブレットPCで、Yahoo!を見ていると、次のような記事が。

出典:Yahoo!2019 1/26(土)21:32配信 サンキュ!編集部さん

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さらっと自分なりに勝手に要約してみます。カッコ内は自分の感想。内容としては、行政書士の仕事ってなに?司法書士とは比なるもの。資格は司法書士は難しくて行政書士は法律関係では一番取りやすい。でも1回での合格は難しい。(司法書士と行政書士をなぜ比較するのか意味が不明ですけど。名前が似てるだけ?)

資格取得後は、自宅でパソコンとプリンターぐらいあれば開業できて、建設業許可申請と産廃申請の報酬額は○○万円ぐらい。行政書士の資格は国家資格で一生もので年齢制限もなく一生働ける。自宅で開業できて、勤務時間も自分で調整できて子育てで忙しいママさんにもピッタリな仕事という感じの記事です。(働けることと稼ぐことは全然違うんですけどね)

まぁ、この手の記事は数年前に某通信の資格予備校がガンガンテレビCMなどで流していたことを思い出します。

でもね、行政書士の仕事を片手間とか、今流行?の副業とかでやろうって、どうなの?と個人的には思います。

行政書士に依頼してくれるお客様は、ご自身の人生を掛けて、許認可等の申請をお願いしてきます。どの依頼一つをとってもいい加減には出来ないし、もし許認可が取れなかったら、それこそ損害賠償ものです。毎日気が張りますよ。

あと気になったのは、子育てで忙しいママさんにはまさにピッタリな仕事って?

自分ももうすぐ4歳になる2人目の小さい子がいるけど、1歳になって保育園に入れなくて、1年間ずっと自宅で育児をしていました。それまで借りていた1Kの事務所も通う事すらできなくて自宅に移しました。

でも、自宅で開業と言っても、結局は家事と育児が中心で、朝起きたら昨晩の食器の片づけから始まり、食事の準備、食事が終わったら皿洗い、洗濯をして、お風呂を洗って、洗濯物を干して、おむつも替えなければいけません。10時になったら部屋では狭くて暴れてしまうので家庭支援センターに連れていき、お昼が近づくと、乳幼児用のごはんを食べさせて、自宅に戻ってお昼寝。夕方は洗濯物を畳んで。その後に子どもを連れてスーパーへ買い物に。

一日中、子供から目が離せないので、トイレに行くのも子供が心配で心配でしょうがなくて、毎日疲弊してました。

自営業で自分で時間を調整できるといっても、子育て中の自分には到底無理な話で、全て子供の活動に合わせて行動することになります。

よく「子どもはお昼寝するから、その時間に仕事をすればいいじゃないの?」なんて言われたけど、お昼寝する頃には、自分も疲れ果てて一緒に寝てました。また、夜は21時には寝かせるようにして、自分も一緒に寝てしまうけど、やっぱりお仕事も気になるので夜中の3時頃に起きて、子供が起きてくる6時過ぎまでお仕事をするという状況でした。

でも、昼間は育児、夜中はお仕事の生活はとてもじゃないけど続きません。

ですので、自分の口からは、行政書士が「子育てに忙しいママさんにはまさにピッタリの仕事」なんて軽々しく言えるものではありません。

行政書士を専業でしたって大変だし、子育てをするのだって物凄く大変。それを両方こなすなんて、どこまでママさんを酷使すればいいの?

記事には「子どもを寝かしつけたあとに仕事をするなど、育児と仕事を両立できるのです。」なんて書いてあるけど、少しは休ませてあげようよ。子育ては体力的にも精神的にも大変なんだから。仕事をするにしたって、育児をするにしたって、休憩するなり睡眠するのはかなり大切だよ。

それから「子育てに忙しいママさん」って?ママさんが子育てする前提って、いつの時代?

すいません、ちょっときつかったですかね。別に記事を批判するとかじゃいけど、と複雑な思いで次のページまで読んだら、あらら、某通信の資格予備校のリンクアドレスがありました。

あー、なんだ、やっぱり。あの通信の資格予備校の教材を勧める宣伝記事か!!と妙に納得。「子育てのママさん」と限定して書いているのも、資格試験の教材を買わせたいターゲットが「子育て中のママさん」ということですね。そこに、子育てをしている自分が反応してしまったわけです。なかなか上手いコピーですよね。

Yahoo!のヘッドラインのタイトルを見て、行政書士の資格取得予備校の宣伝記事に釣られてしまったわけですが、でも、現実的な話、行政書士の仕事も子育ても大変です。ましてや両方こなそうなんて無謀です。

それに、もし育児をしながら行政書士の仕事をして稼げるよう人なら、その人には稼ぐ能力や才能がありますので、保育園や幼稚園に預けてから、もしくは育児がひと段落してからでも行政書士の仕事は遅くはありません。兼業で稼げる人は、専業でやればもっと稼げるはずですからね。

また、記事にも書いてある通り「行政書士という国家資格は一生モノ。年齢制限がないから、一生働ける魅力的な仕事ですね」ということですから、あえて子育てで超多忙な時期に行政書士の仕事をしなくてもよろしいかと。だって、年齢制限がなく、一生働ける魅力的な仕事なんでしょ。無理して子育て中のママさんに苦労させなくても。

あと、子育てと行政書士を兼業したとして、建設業許可申請や産廃申請の書類を都庁なり県庁なりに持参するわけで、もし電車で通った場合、子どもはベビーか抱っこでしょうか?子供ですから、電車内で嘔吐したり不意に何が起きるかわかりません。

私も子供を実家に連れて行くとき電車に乗せたら、新宿駅で急に子供が嘔吐して、急いで電車を飛び降りて上の棚に置いてあった鞄を忘れたということがありました。まぁ、鞄にはオムツぐらいしかなかったので、なんら問題がなかったのですが、もし、これがお仕事で建設業許可などの申請書等を忘れたら大変です。

また、役所の窓口だって申請するまでに時間は掛かるし、抱っこしながら役所の担当者と話をするのでしょうか?会話中に急に泣き出したら?トイレでオムツを替えている時に順番が来て呼び出されたら?想像するだけでも大変です。

繰り返しになりますが「行政書士という国家資格は一生モノ。年齢制限がないから、一生働ける魅力的な仕事」ということですから、大変な子育て中に、あえてそんなに無理をしなくてもと個人的に思います。

そうそう、一つ大切なことを。行政書士の仕事をするには、都道府県の各行政書士会に登録しなければいけません。その登録費が二十数万円掛かります。また、毎月6千円~7千円の会費が必要ですので、タダで開業できることはありませんので、毎月の収入が0円だと間違いなく赤字です。

細かいことですが、登録費の二十数万円は経費として落とせますが、高額なので5年償却とかになりますし、開業して自分で国保、国民年金に入る人は、それだけでもお金が掛かります。

毎月一定の稼ぎがあれば、月に6、7千円ぐらいの会費や一定金額の国民年金は別に大したことはないのですが、開業しても依頼が全くないと、たとえ6,7千円でも厳しいです。会費だけでも年間72,000円~84,000円は必要ですからね。それにプラスして支部の会費もあります。

子育てをしながら、家計の足しになればと行政書士事務所を開業しても、確実に出ていくお金がありますので、家計の足しのはずだったのに、逆に出ていくお金のほうが多いなんてこともあり得ますので、注意が必要です。

もし、家計が苦しくて、どうしても月に2万円でも3万円でもお金が必要なら、依頼がくるかどうかも分からない行政書士より、クラウドワークスのような、やれば少額でも確実にお金が入ってくるライティングなどをした方がいいかもしれません。それこそ自宅でできて、時間も自由ですから。それに開業後にコピーライティングは役に立ちますし。

最後に、うちの子はもうすぐ4歳で素直で超いい子。また保育園のおかげで、昼間は家事とお仕事三昧。1歳時に育児をしていた頃は、納期の急ぎの仕事、値引きを言ってくるお仕事などは全てお断りしていました。本当、育児しながらは無理ですから。

このホームページのブログ記事の毎月の投稿数にも如実に表れています。2015年頃はブログを書くことさえ大変で、月に数件で、全く書けず0件の月もあります。今は、月に17件とか18件。この違いは凄いです。気持ちに余裕があります。

そうそう、思い出しました。下の子が1歳の育児中は、上の子の小学校のPTAの活動もやっていて、毎日がヘトヘトでしたが、強い味方の仕事のパートナーが納期の長い仕事をくれたりして、額は多くはありませんでしたが、なんとか生活できていました。仕事のパートナーさんって、ありがたいですよね。物凄く感謝してます。

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