再雇用でプライドがズタズタになるぐらいなら
4月は新入社員だけが悩みを持つとは限りません。
再雇用する会社や役所が多くなった今、今まで部長だった人や課長だった人が再雇用になって、今までと同じ職場で給与は半分以下、もちろん役職はなし、しかも仕事内容は新入社員と同じような立場に逆戻り。
これまで再雇用で働いていた先輩たちをみて、頭ではわかっちゃいたけど実際に再雇用されると、3月まで部下だった人たちに気を使い、年下の上司に命令され、なんて日を繰り返すとプライドが持たないという悩みが多くなる季節でもあります。
でも、これからの高齢化社会、こんなことは普通になります。今さら「プライドが」なんて言ってられませんよ。結局のところ、ずっと雇われて生きてきたんですから、今後も雇われないと生きてはいけません。
ただ、だからといってプライドがズタズタになって精神的にもキツいとなったら話は別です。
再雇用が無理なら、どこかに転職するか、もしくは自分で生きていく決断も必要です。そう、自営業になるかです。まぁ、いきなり会社を作ることはオススメしませんけど。
幸いにも行政書士さんの中には、今まで40年ほど役所や企業で勤めた人が定年退職を機に、行政書士になった人が多くいらっしゃいます。もちろん、経営できていない人もいらっしゃいますが、逆にバリバリ稼いでいる人もいるでしょう。
行政書士は、資格があって行政書士会に登録できれば開業できます。あとは、マーケティングと実務を勉強して地道に集客するのです。
まぁ、そう簡単には見知らぬお客様からの依頼はありませんが、でも「生きてる」、「人生まだまだ」、「生きるって楽しい」って実感は持てるかもしれません。
ですので、再雇用になって、プライドがズタズタになって早くお迎えがこないかな?なんて悩むぐらいなら、今後も続く人生を楽しく生きる為にも、自分で事業をすることは決して悪いことではありません。
60才の人が今さら行政書士になって、と思う人がいるかもしれませんが、私が思うに人生経験が長い分、人脈も豊富でしょうし、気持ちにも余裕があるでしょうし、退職金があるため、お金にも余裕があるはずです。
30代、40代の「金なし、コネなし、経験なし」のないないづくしとは違い、遥かに恵まれているかもしれません。それに、行政書士会の支部会では、60代の人は引く手あまたで支部活動で大活躍しています。これも一つの人生です。
もし、再雇用で辛い目にあったら、行政書士の資格を保持していれば、個人事業で起業するのも良いと思います。行政書士は他の業種と違い、開業資金は低額で済みますしね。たとえ上手く経営できなかったところで、たいした痛手にはなりません。
ちなみに私は中途退職で退職金もさほど多くはありませんでしたが、フリーになっても別に生活水準を落とすこともなく、毎日嬉しい日々で生きているって実感しながら生活してます。
中途退職の起業は安易には勧めませんが、定年退職しているなら、もし悩んで苦しい思いをするぐらいなら、まだまだ続く人生ですので、挑戦するのも悪くはありません。
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個人事業は体が資本は確かでした。