離婚協議書作成がメイン業務って厳しくない?
これから開業する行政書士さんが選ぶ業務で、相続、遺言作成業務に負けず劣らず多いと感じるのが離婚協議書作成業務でしょうか?
昔に比べれば離婚は確実に増えているのか、離婚協議書作成業務を専門に扱う事務所も多く見られます。
中には、ご自身が離婚経験ありを謳い、その経験を逆にメリットとして生かし、バリバリ離婚の相談に乗っているという行政書士さんがいらっしゃいます。
でも、離婚協議書の作成費用っていくらでしょうか?色々な事務所のホームページを見ると15,000円とか20,000円、もう少し高くて40,000円ぐらいでしょうか?
仮に1件40,000円として、月に30万円稼ぐとして、7件か8件の依頼が必要となります。
離婚が多くなったとはいえ、一人の行政書士さんに、月に7件、8件も依頼があるものでしょうか?
それに建設業許可などとは違い、同じ人からリピートされることは、ほぼないでしょうし、相手との代理人としての交渉も当然ですが出来ません。
また、残念ですが、どこぞの行政書士さんのホームページに「仲立ちできます」のような表現を使って書いてあるものがありますが、同業者として、それ、ダメでしょという思いです。
もちろん、熟練行政書士さんが、いくつもの業務をこなして、その中の1業務でしたら多いにありうるのですが、開業したての行政書士さんが離婚協議書専門でというのは、報酬の低さとリピートなしの点から前途多難かもしれません。
以前にも会計業務をメインにしたいとか車庫証明をメインにしたいという行政書士さんがいらっしゃいました。でも、どちらも単価が安いんですよね。
車庫証明は1件10,000円としても30万円稼ぐには30件こなさなければいけません。別の言い方をすると、30件の依頼をもらわなければいけません。
集客って思っているほど簡単ではありません。30件もの依頼を1ヶ月だけではなく、毎月30万円の収入を確保するためには、翌月以降もずっとずっと30件の依頼をもらわなければいけないのです。
ですので、特に開業したての行政書士さんは、できれば、出来るだけ単価の高い業務をメインにしたほうがよろしいかと思います。
BtoCが良いということで、離婚協議書だけではなく、遺言作成をメイン業務にという行政書士さんは増えている感触です。でも、本当にそれらの単価は安いんですよね。集客はどうするんですかね?
まぁ、一世一代、折角独立したんですから、ご自身の好きな業務を選択するのが良いに決まってますので、なるべく単価を高くして、少ない依頼でも毎月普通に暮らせるぐらいの収入は確保しましょう。
ちなみに、私のあおぞら行政書士事務所では、メイン業務は建設業許可と経審です。その他の業務として、農地転用、相続、車庫証明、そして離婚協議書もやっています。でも、やっぱり建設業許可が大半を占めています。いいですよ、建設業許可と経審、お勧めです。
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