社長の主観で商売をするのは危険すぎ!!
2019年12月25日のヤフーニュースで、いきなりステーキの社長様の考えが載っていました。
抜粋すると、一瀬邦夫社長「新たな魅力をどう創出していくか、それはお客さまが求めてるとは限らない。でも僕が一生懸命考えて自分が魅力を感じたものは、お客さまの理解が得られると思う」
うーん、マーケティングの観点からいうと、残念ながらこれではいけません。自分が自分がの主語ではなく、あくまで客観的な視点からお客様の考えを取り入れないといけないのです。どんなに強力なカリスマ性がある社長様でも「自分の考えがお客様にわかってもらえるだろう」なんてことは絶対に考えないほうが良いのです。
お店の良し悪し、メリット、デメリット、ベネフィットなど全ての答えはお客様が知っています。それを昔の成功体験などを理由に、自分の考えがこうだからお客様もこうだと思うのは、この先の経営に不安を覚えるのは私だけではないはずです。
私も以前、次のような失敗をしています。「子供が生まれたから5名様に限り○○サービス」と謳い、キャンペーンをしようとしたことがあります。でも、仕事のパートナーのマーケッターから止められました。なぜなら「お客様にはあなたの子供が生まれたとかは全然関係ないし興味もない。それは君だけの問題でしょ。」って。
言われてみればそうなんですよね。どんなに自分に幸福なことがあってもそれはお客様には関係ないし、興味があるはずもないのです。それを自分の主観的な理由でキャンペーンをしたところで、そんなコピーライティングがお客様の胸に刺さることはありません。単なる独りよがりなのです。
ただ残念なことに行政書士さんのホームページを見る限り「自分が自分が」という人は結構多いんですよね。「自分はこうだからぜひ依頼してねっ」って。
でも、繰り返しますが、マーケティングの観点からいうとダメですよ。
どんなに社長にカリスマがあっても、過去にどんなに成功事例があっても、お客様の視点を忘れてはいけません。あなたのサービスはお客様が買ってくれてはじめて成り立つのです。
もしあなたの事務所の経営が思わしくなかったら、一度お客様に「どこが良いのか、どこが悪いのか」を聞いてみてください。きっと自分ではわからなかったことが聞けるはずです。なぜなら、お客様が全ての答えを知っているからです。
こちらのブログもご覧ください
同じカテゴリーの前のブログ:
食えない行政書士と思ったら、これぐらいはやってみて。
同じカテゴリーの次のブログ:
依頼される、されないの境目って?